謎の石造物が散在する飛鳥に、くつな石という不思議な石があります。
場所は石舞台古墳からさらに奥へ登って行った所・・・阪田という集落の山の中です。
くつな石。
くつな石の由来をご案内致します。
その昔、大きな石が山の中にありました。
とある石屋がこの石を切り出そうとして、ノミを入れたそうです。するとどうでしょう、石の割れ目から血が流れ出し、傷を負った白い蛇が現れたのです。
びっくり仰天した石屋は逃げ帰り、その晩から高熱にうなされて亡くなってしまったそうです。
ここを右に折れて山の中へ入っていくと、程なく神の宿る石と言い伝えられるくつな石に出会います。
昔の言葉で、蛇のことを「くちなは」と言いました。
”朽ちた縄”に似ているところからそう呼ばれていたようです。時の流れと共に、「くちなは」が「くつな」に転訛していったのではないでしょうか。
「長い坂道、お疲れさまでした」と書かれています。
大字阪田 景観ボランティア明日香・・・地元の人たちによって守られてきた歴史が垣間見えます。
横からくつな石を撮影。
どの角度からも神々しい霊気が感じられます。
人里離れた山の中にあるだけに、民家近くに佇む亀石などとは趣を異にします。
くつな石は川沿いに位置しているのですが、霊水とおぼしき清流が流れていました。
くつな石は水の神様でもあるのでしょうか。
大自然のパワーが感じられます。
間違いなくここはパワースポット・・・そんな雰囲気に満ちています。
飛鳥観光の穴場を発見したような気分に浸ります。
ご存知のように飛鳥にはミステリーストーンが数多く存在します。
酒舟石、亀石、益田岩船、猿石、人頭石、鬼の雪隠・俎、二面石、立石、マラ石、石舞台古墳等々・・・それぞれが観光スポットにもなっていますが、くつな石はまだあまり知られていないように思います。
このままそっとしておいて。
くつな石とのめぐり会いに感謝申し上げます。
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