飛鳥の亀石をご案内致します。
亀石は奈良県高市郡明日香村川原にあります。
民家の横でうずくまるように佇みます。
飛鳥観光の楽しみの一つに、謎の石造物巡りがあります。
亀石の他にも、二面石、石舞台古墳、鬼の雪隠・俎古墳などの名所が散在します。
どこか愛らしい亀石。
見れば見るほど不思議な石です。
亀石・飛鳥駅方面を案内する道標。
聖徳太子の生誕地として知られる橘寺の参詣後、いざ亀石へと向かいます。
亀石へと続く道を歩きます。
あっ、見えてきましたね・・・右前方に亀石らしき石造物!
アングルを変えて撮影。
意外と縦長なんですね。
亀石の右横にガイドがありました。
亀石の由来ですが、川原寺の四方に広がる境界を表す”標石”であったという話があります。
要するに結界ということですかね。
亀の形に削られたのには、ちゃんとした理由があるそうです。
その昔、大和は湖であったそうです。
川原から見て湖の対岸に位置する当麻との間に争いが起こりました。
争いの結果、湖の水を当麻に取られてしまうことになります。湖に棲んでいた多くの亀が死に絶えます・・・。
数年後、亀をあわれに思った村人たちが、亀の形に石を刻み供養したということです。
現在、亀石は南西方向を向いています。
亀石が西方向にある当麻を睨みつけたとき、大和盆地は泥沼になるという伝説が残されています。
亀石の後ろ姿。
亀石にはそんな言い伝えがあったんですね。
奈良と南大阪の間には二上山がそびえ立ちます。
その二上山の東の麓が当麻寺のある当麻です。
三輪山から日が昇って、二上山に日は沈む・・・昔の大和人は太陽の動きをそのようにとらえていました。
亀石の近くの橘寺の門前に、「大鳥の羽易の山」と題する案内石が置かれています。
三輪山を真ん中にして、巻向山と龍王山の3つの山が連なります。大きな鳥が両翼を広げるように見えるところから、「大鳥の羽易の山」と称されます。
大和の美しい風景に触れながら、亀石との不思議なつながりを感じています。
〒633-0001 奈良県桜井市三輪459
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