花崗岩でできた巨大石造物。
石舞台古墳、二面石、亀石などの石造物からは少し離れた場所にあります。
益田岩船にアクセスするための最寄駅は近鉄岡寺駅になります。駅から徒歩で15~20分ぐらいでしょうか。
団地の建ち並ぶ橿原ニュータウンの中に、岩船山と呼ばれる、こんもりと盛り上がった丘陵地があります。
益田岩船の断面。
格子状の模様が見えます。
石の表面を平らに仕上げるための工程の跡ではないかと言われています。
岡寺駅を降りて、駅から西の方角にある益田岩船を目指します。
途中で高取川の畔に咲く桜を見つけました。
石舞台古墳よりも大きな巨岩が鎮座していると聞いて、謎の石造物との対面に胸が高鳴ります。
益田岩船の道案内。
橿原市白橿町界隈というのは、県内でも住宅街として有名ですが、こんなにたくさんの人が住んでいる処に益田岩船が存在するとは意外でした。
岩船山の麓に辿り着くと、そこには小さな公園がありました。観光客を乗せたタクシーも、この辺りでお客様を降ろされるようです。
益田岩船へ続く階段。
最初は階段が整備されていましたが、途中からは足場の悪い急な坂道となります。
5分弱ぐらい登って行くと、お目当ての益田岩船が姿を現します。
向こうに見えるのが益田岩船です。
この距離からでも、かなりの巨岩であることがうかがえます。
案内書きがありました。
東西11m、南北8m、高さ4.7mの台形状の巨岩です。重さは800トンとも、160トンとも言われています。
推定重量にかなりの開きがありますが、それだけこの石造物が謎に満ちているという証しでしょうか。
背後に回ってみると、こんな感じです。
亀石の背後も撮影してみましたが、ガイドブックには掲載されていないアングルって面白いですよね。
益田岩船の背後はのっぺらぼうな印象を抱かせます。
益田岩船はなぜ造られたのか?
謎に満ちた疑問ですが、未だに解明されていない問題でもあります。
益田池を造った事業を讃える「弘法大師の石碑の台座説」、上部に方形の穴が2つあることから「天文観測の土台説」、松本清張氏の”火の路”によれば、ゾロアスター教徒の拝火台ではないかとする「拝火教の祭壇説」等々、諸説紛々としています。
飛鳥観光の際には、是非立ち寄ってみたい名所です。
◇酒船石 明日香村にある謎の石造物をご案内!
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