明日香村岡にある酒船石をご案内致します。
飛鳥エリアには謎に満ちたミステリアスな石造物が幾つかありますが、酒船石(さかふねいし)もその中の一つに数えられます。
酒船石は花崗岩から出来ています。
長さ5・5m、幅2・3mほどの石の表面に幾何学的な模様の溝が彫られています。まるで異星人からのメッセージのようにも受け取れます。もう何度も酒船石を見学していますが、訪れるたびに数人の観光客とすれ違います。こんもりとした丘の上にあり、人気(ひとけ)の感じられない鬱蒼とした竹林の中であるにも関わらず、その人気ぶりは相変わらずだなと思います。
酒船石にズームインしてみました。
それにしても不思議な幾何学模様ですよね。
宮殿の庭に水を引くための導水施設であるという説もあります。
酒船石の近くから水を引く土管や石棺が発掘されていることからも、水を流すために利用されていたという考え方も頷けますよね。
酒船石への道案内。
酒船石の場所ですが、奈良県立万葉文化館や飛鳥寺に近い所にあります。塗装された道から少し外れて、住居の間を入った所に「酒舟石」の案内板が立っていました。
案内板には、「酒舟石」と書かれていますね。
「舟」と「船」、どちらの表記が正しいのでしょうか。まぁ、両方とも正解なんでしょうね(笑)
この階段を登って行けば酒船石にアクセスすることができます。もう、酒船石はすぐそこです。
酒船石の周囲は竹林に覆われています。
京都嵯峨野の竹林を思わせるような佇まいです。
ミステリアスな酒船石ですが、導水管の役割を果たしていたという説の他にも、醸造施設であった可能性もほのめかされています。
酒や油を絞るための施設ではなかったのか。
本居宣長は酒船石の醸造施設説を主張していたようです。
酒船石の傍にあった案内書。
酒船石の見学は自由です。
もちろん、無料で古代の神秘に触れることができます。
酒船石の側面。
石の割られた跡でしょうか?
酒船石遺跡や亀形石造物を案内する道標。
酒船石は小高い場所にありますが、反対側に少し下って行くと奈良県立万葉文化館があります。民俗資料館や亀形石造物へもつながっています。
酒船石のアクセスは、近鉄橿原神宮前駅から奈良交通バス岡寺前行きに乗車して11分、奈良県立万葉文化館西口から徒歩3分となっています。
小さな駐輪場スペースはありますが、駐車場はございませんのでご注意下さい。
<飛鳥の謎の石造物案内>
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