飛鳥寺の釈迦如来像をご案内致します。
飛鳥大仏とも呼ばれる釈迦如来像は、止利仏師の作品として世に知られます。
重要文化財に指定されている釈迦如来像。
飛鳥大仏がなぜスゴイかと言うと、日本最古の仏像であることに起因します。
606年に推古天皇の命によって造られた飛鳥大仏は、奈良の大仏様よりも歴史のある、日本最古の仏像なのです。
仏像の高さは2.75m。
二度の火災に遭っていますが、お顔の一部と左耳、それに右手の人差し指・中指・薬指は当時のまま残されています。
杏仁形の目と、アルカイックスマイルの微笑みが特徴の飛鳥大仏。大陸の影響を感じさせます。
釈迦如来像の右手は施無畏印を結んでいます。
施無畏印とは、施し与える姿を表します。畏れることはないよ、といった仏様の慈悲が感じられますね。
一方の左手は与願印を結びます。
与願印も同じく、施し与える姿を表しており、人々の願いを聴こうとする姿勢が表現されています。
飛鳥寺は仏教を保護した蘇我馬子の建立。
百済から仏教が伝来し、歴史の流れの中で造られたのが飛鳥寺です。日本初の本格的寺院として、当時は法隆寺の3倍にも及ぶ伽藍配置を誇っていました。
平城遷都までの間、飛鳥の地に都がありました。
当時の飛鳥寺は法興寺・元興寺と呼ばれており、現在の奈良町にある元興寺は飛鳥寺の後身です。
壮大な飛鳥寺式伽藍配置を誇っていた飛鳥寺ですが、現在では安居院が建つのみとなっています。
飛鳥寺と甘樫丘を案内する道標。
飛鳥寺の周辺には甘樫丘、橘寺、弥勒石なども点在しています。
飛鳥寺の本堂。
この中に釈迦如来像が安置されています。
拝観料は300円です。
飛鳥大仏の真下に釈迦如来像の文字が見えます。
如来とは悟りを開かれた仏様です。
位の高い、実にありがたい仏様なのです。
屋根のない露天で月日を過ごされたこともある飛鳥寺の釈迦如来像。
厳しい条件下においても、慈しみの心を忘れずに、庶民と共にあった仏様の様子が想像されます。
飛鳥寺の宗派は真言宗に属します。
住所は奈良県高市郡明日香村飛鳥682 です。
当館大正楼から飛鳥寺へのアクセスはお車で15分!
<飛鳥寺観光案内>
〒633-0001 奈良県桜井市三輪459
大神神社御用達 奈良の旅館 料理旅館大正楼
TEL:0744-42-6003 (22時まで宿泊予約直通)
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