マラ石は国営飛鳥歴史公園の祝戸地区近くにあります。
マラ石の謎は未だに解明されていません。
カーブする道路の内側に立つマラ石。
高さは1m余り。今は斜めに立っていますが、昔は垂直に立っていたと言われます。このマラ石が傾くと不作になる。そんな言い伝えがあって、昔は村人たちが一生懸命起こしていたとか(笑) やはり、マラ石が元気な方がいい!という理由なのでしょうか。
リアルな造形のマラ石。
一種の標石なのか?それとも、何か別の目的があって作られた物なのか、未だにその謎は解明されていません。飛鳥エリアには様々な立石が見られますが、マラ石もそんな中の一つではないかとも言われます。
マラ石の近くに佇む地蔵石仏。
お地蔵さんもある意味、峠道の頂上や辻々に見られることから結界の意味合いがあるものと思われます。
甘樫坐神社の境内には、豊浦の立石と言われる巨石が鎮座しています。盟神探湯で知られる神社ですが、その神事は立石の前で執り行われます。
ハングル文字でも標記されていますね。
英語では Maraishi Stone って表記するようです。
マラ石の”石”がダブっているような気もするのですが・・・そう言えば、長谷寺の英語表記は Hasedera Temple ですし、法隆寺も Horyuji Temple になっていて、何の違和感もなく”寺”がダブっています(笑)
まぁ、これでいいんでしょうね。
謎の多いマラ石。
飛鳥の定林寺跡には立部の立石、岡寺の奥には岡の立石、さらに石舞台古墳近くには上居の立石があります。祝戸地区のマラ石のサイズは小振りです。豊浦の立石などと比べてみても、その迫力には見劣りするものがありますが、何せその形状にインパクトがあります。
背後からはこんな感じです。
ここから見ると、すっかり寝てしまっている感じですね。
君は立石なんだよ!と思わず、激励したくもなります(笑) 傾石になってしまってはイケません。
飛鳥川をはさんで対岸にある丘陵のことを「ふぐり山」と呼んでいますが、ふぐりとは陰嚢(いんのう)のことを意味します。そのフグリ山と対峙するマラ石。大きな山に小さな石と、とても釣り合いが取れるようには思えないのですが、お互いに対を成しています。
フグリは要するに金玉袋のことですね。
ふぐり山に対する棒状のマラ石・・・単純にそう理解すればOKです。
マラ石のある場所から石舞台古墳方向へ向かうと、蘇我稲目の墓ではないかと噂される都塚古墳があります。
横穴式石室が開口しており、玄室内の家形石棺を見学することができます。
飛鳥にはマラ石の他にも、ミステリーストーンが数多く散在しています。
亀石、石舞台古墳、益田岩船等々、数え上げたらきりがありません。マラ石の謎を今更解き明かそうとするのも、野暮なことなのかもしれませんね。
<飛鳥マラ石の関連情報>
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