東大寺戒壇堂の周辺を歩いていると、「大界外相」と記された結界石に出会います。
聖なる領域の境内と俗界を分ける標石。
ここは結界。
背筋がピンと伸びる緊張感を覚えます。
正倉院と般若寺を案内する道標。
そういえば、般若寺にも大界外相の標石が残されています。
東大寺周辺にある消火栓。
日本国の宝物を守るために万が一に備えます。
両手を広げて仁王立ちしているような格好ですね(笑)
平城遷都1300年祭の公式キャラクターせんとくん。
すっかり人気者として定着しています。
東大寺戒壇堂。
「大界外相」の結界石は、戒律の厳しい律宗のお寺に多く見られます。律宗総本山の唐招提寺の戒壇周りにも同じような結界石があります。
東大寺戒壇堂の周辺地図。
華厳寮、千手堂なども見られますね。そう、東大寺は華厳宗のお寺なんです。
大界外相があれば、大界内相もあるんですね。
神道の世界においては、鳥居や紙垂、それに注連縄などが結界を表しています。聖なる領域に入る前に、心を糺して神仏の前に進み出る・・・とても大切な心がけだと思います。
京都下鴨神社の糺の森を思い出しますね。
寺社の手水処で身を清めるのも、同じような意味合いがあります。
慣例化した小さな儀式のようなものです。
私どもの旅館のある桜井市内でも、大界外相の結界石を見ることができます。国宝の十一面観音像で有名な聖林寺の山門に「大界外相」と刻まれた標石が立っています。
〒633-0001 奈良県桜井市三輪459
大神神社御用達 奈良の旅館 料理旅館大正楼
TEL:0744-42-6003 (22時まで宿泊予約直通)
当ブログをご覧頂きまして誠にありがとうございます。
奈良の宿大正楼の主人でございます。ツイッターやフェイスブックにも参加中です!
奈良の観光情報をどんどん発信して参りますのでどうぞよろしくお願い申し上げます。
Copyright © 2007-2023 奈良の旅館大正楼 All rights reserved.