東大寺の東方にある手向山八幡宮をご案内致します。
手向山神社とも言われ、東大寺の守護神が祀られていることで知られます。
東大寺三月堂の傍にある手向山八幡宮の鳥居。
手向(たむけ)とは、神仏に幣物を捧げることを意味します。
手向山八幡宮は若草山の麓近辺にあり、奈良市街からみれば高台に位置します。
峠越えは昔の人にとっては一大事。
国境にある峠を通って、邪悪なものが入ってくると恐れられていました。そこで、往路の安全を祈り、神に手向ける習慣が生まれました。
手向山八幡宮の神様。
峠に幣(ぬさ)を置く。
道路の神や坂の神などに幣帛を手向けて、旅の安全を祈る・・・そんなところに手向山八幡宮の由縁を感じることができます。
手向山八幡宮の燈籠。
このたびは 幣もとりあへず 手向山 紅葉の錦 神のまにまに
古今和歌集の中の菅原道真の歌です。
紅葉の名所としても人気の手向山八幡宮ですが、「手向と幣」は切っても切れない関係にあるようですね。
手向山八幡宮の境内に咲く桜。
天平勝宝元年に当たる749年、豊前(大分県)から宇佐八幡神が勧請されました。東大寺の大仏が鋳造される時に勧請された宇佐八幡神。
正しく東大寺の守護神なわけですね。
手向山八幡宮の狛犬。
10月5日には転害会(てがいえ)が催されます。
大仏造営のころ、大仏守護の神様が、宇佐神宮から東大寺転害門を通って手向山八幡宮の方へ向かわれたと伝えられます。
国宝の転害門から正倉院方面を撮影。
手向山八幡宮のおかげで今の東大寺がある。
東大寺の歴史を語る上で、手向山八幡宮は欠かすことのできない神社ですね。
◇東大寺の七重塔 創建当時の圧巻ツインタワー!
◇はなむけの語源 今生の別れになるかもしれない馬の餞!
〒633-0001 奈良県桜井市三輪459
大神神社御用達 奈良の旅館 料理旅館大正楼
TEL:0744-42-6003 (22時まで宿泊予約直通)
当ブログをご覧頂きまして誠にありがとうございます。
奈良の宿大正楼の主人でございます。ツイッターやフェイスブックにも参加中です!
奈良の観光情報をどんどん発信して参りますのでどうぞよろしくお願い申し上げます。
Copyright © 2007-2023 奈良の旅館大正楼 All rights reserved.