興福寺の迦楼羅像をご案内致します。
読み方は迦楼羅(かるら)と読みます。
興福寺国宝特別公開が催されている興福寺。
阿修羅にばかり目が行きがちですが、八部衆の中の迦楼羅像も愛嬌のあるお顔をなさっています。
三条通りのお土産物屋さんに置かれていたせんとくん人形。
東京と福岡に出張していた阿修羅像が奈良へ帰って来ました。奈良でも大変な盛り上がりを見せていますが、まるで遷都祭のプレイベントを感じさせる勢いですね。
興福寺南円堂前の右近の橘。
別名ヤマトタチバナと呼ばれる柑橘類が実っています。
興福寺の迦楼羅像は奈良時代の作。
仏教を守護する天竜八部衆の一。
国宝に指定されている彩色の乾漆像です。
迦楼羅とはインド神話に登場する巨鳥で、ビシュヌ神が乗る鳥であるとされます。須弥山世界の四天を翔けり、龍を常食とします。
なんと、龍を食べるんですね。
頭は鳥で如意珠があり、翼は金色、身体は人間、肩にスカーフを巻き、口から火焔を吐きます。
不動明王の背後に燃え盛る炎のことを迦楼羅炎(かるらえん)といいます。
迦楼羅の羽を広げた形に似ていることに由来します。
迦楼羅は梵語ではガルダ(Garuda)といいます。
「gr」には”飲み込む”という意味があるそうです。
金色の翼を持つことから金翅鳥(こんじちょう)とも呼ばれる迦楼羅。
神武東征の際に、神武天皇の手助けをした鵄(トビ)も金色をしていましたよね。奈良県橿原市の市章には金鵄が象られています。
金色の鳥は縁起が良さそうですね。
阿修羅人気に隠れてはいますが、迦楼羅像の魅力もなかなかのものだと思います。
<興福寺関連情報>
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大神神社御用達 奈良の旅館 料理旅館大正楼
TEL:0744-42-6003 (22時まで宿泊予約直通)
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