仏像の手のポーズに興味をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
悟りを開いたお釈迦様の仕草に由来すると言われるこれらのポーズのことを、印相(いんぞう)、あるいは印契(いんけい)と呼んでいます。
動きの感じられない仏像の中にあって、唯一躍動している箇所が手の構えである印相ではないでしょうか。
説法印。
比較的珍しい印相ですが、説法をするときの形を表しています。
施無畏印と与願印。
最もポピュラーな形の印相ですね。
日本最古の仏像と云われる飛鳥寺の飛鳥大仏も、この施無畏印と与願印を結んでいます。
施し与える姿を表し、怖れを取り除いて願いを聴き入れようとする姿勢が伺えます。
智拳印(ちけんいん)。
智慧を表す印相で、金剛界大日如来が結んでいます。円成寺の国宝大日如来坐像も、この智拳印を結んでいることで知られます。
降魔印(ごうまいん)。
修行の邪魔をする悪魔を退散させたときの形を表します。
壷阪寺の仏像レリーフにも、この降魔印が描かれていましたよね。
禅定印(ぜんじょういん)。
深い瞑想をしているときの形を表します。
手を見ればその人が分かる、手は口ほどに物を言う、などと申します。仏像が結ぶ印を見ていると、仏像からのメッセージがダイレクトに伝わってくるような気がして参ります。
仏像の印相は仏像鑑賞の第一歩ですね。
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