法華寺の十一面観音立像をご案内致します。
光明皇后をモデルにしたのではないかと伝えられる国宝の仏像。
艶やかなお姿です。
本堂で拝観させて頂いた後、十一面観音のカラー写真を購入させて頂きました。
興福寺の阿修羅像が人気を博していますよね。
阿修羅ファンのことをアシュラーと言うそうです(笑)
女性が恋する対象の仏像が阿修羅像なら、男性が恋をするお相手は法華寺の十一面観音像ではないでしょうか。
はっきりとした目鼻立ち、朱色の唇、長い髪の毛。
蓮の葉や蕾を放射状に配した光背。
天竺の名彫刻家・文答師(もんどうし)の作と伝えられます。どこか異国情緒の漂う仏像にしばし見入ります・・・。
法華寺本堂。
本堂の中には十一面観音立像の他にも、維摩居士像、横笛像などの名作が並びます。
境内の池の畔に綺麗な花が咲いていました。
初夏のカキツバタで有名な法華寺ですが、和風庭園の華楽園では紫陽花の七変化も楽しめます。
きれいですね。
紫陽花といえば、奈良県内では矢田寺や久米寺が知られます。ここ法華寺の紫陽花も、負けず劣らず鮮やかに周囲を照らし出します。
法華寺は大和三門跡の一つに数えられます。
天平時代に光明皇后が建立したお寺です。
総国分寺の東大寺に対し、法華寺は諸国の国分尼寺を総括する総国分尼寺とされます。
長い手をなさっています。
膝より下まで伸びる長い手。
衆生を救済するために、そのお慈悲から長く伸びた手。千手観音の手も同じような理由があるんでしょうね。
右足の親指が少し上を向いています。
”あそび足”と呼ばれます。
蓮池の上を今にも歩き出しそうな動きが感じられます。
本堂の右斜め前に菩提樹の木がありました。
花が咲いていますね。
観音様といえば、基本的には男性です。
その証拠に、法華寺の十一面観音様の口元にはお髭が見られます。
長谷寺の十一面観音にも髭(ひげ)がありましたよね。
観音菩薩はあらゆる境遇の人々を救うために、三十三に姿を変えて救済に当たると言われます。男性にもなるし、女性にもなるということでしょうか。
奈良県桜井市にある聖林寺の十一面観音像も国宝に指定されていますが、法華寺の十一面観音と同じく、女性らしいしなやかな体のラインが印象的です。
法華寺の十一面観音立像は秘仏です。
拝観できる特別開扉期間が定められており、毎年3月下旬~4月上旬、6月上旬、10月下旬~11月上旬となっています。
<法華寺観光案内>
法華寺華楽園の花 境内に開花する紫陽花や杜若
法華寺に開花する御所撫子 天然記念物の伊勢撫子
〒633-0001 奈良県桜井市三輪459
大神神社御用達 奈良の旅館 料理旅館大正楼
TEL:0744-42-6003 (22時まで宿泊予約直通)
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