眼病にご利益のある壷阪寺。
2012年度秋には、壷阪寺中興の祖である真興が感得したと伝えられる子島荒神像が公開予定です。
壷阪寺境内には、人形浄瑠璃の「壷坂霊験記」で知られる、お里沢市の像があります。
「沢市さんの目をお治しください・・・」
妻お里の、夫を慕うけなげな思いが伝わって参ります。
300年以上も昔のこと・・・
壷阪寺が建つ山の麓に、目の不自由な沢市とお里が暮らしていました。ある夜、沢市がふと目を覚ますと、お里がいません。
お里が夜毎家を抜け出していることを知った沢市は、彼女の浮気を疑い始めます。
ある晩、ついにお里の後をつける決心をした沢市。
そこで沢市は、壷阪寺の観音様に手を合わせて一心に祈るお里の姿を見つけます。わが身を恥じた沢市は、谷に身を投げてしまったそうです。
その谷がこちら。
お里も沢市の後を追うことになります・・・。
ところが、これで物語は終わりません。
観音様のお慈悲によって二人は生き返るのです。
さらにさらに、沢市の目も見えるようになるというハッピーエンドを迎えます。
晩春のつつじや初夏のラベンダーが境内を彩ります。
壷阪寺のある高取町は”薬の町”として知られます。病気を治したい・・・この切なる思いは昔も今も変わりませんよね。
壷阪寺の本堂である八角円堂には、沢市が参拝のときに使っていた杖が納められています。
沢市の杖に触ると夫婦仲が良くなる。
そんな言い伝えもあります。
本堂の方を向くお里沢市の像。
壷阪寺のご本尊であらせられる十一面千手観世音菩薩像が安置されています。
壷阪寺の境内にある社会福祉施設「慈母園」。
目の不自由な高齢者のための老人ホームです。
壷阪寺らしい慈愛の心が感じられます。
お釈迦様一代記。
お釈迦様の一生が描かれた仏像レリーフは実に見事、一見の価値があります。
沢市が身を投げた谷。
お里沢市の像はこの谷の脇にあります。
吸い寄せられるような深みは実にリアルです。
壷阪寺へのアクセスは、近鉄吉野線壷阪山駅より徒歩60分、または壷阪山駅よりバス壷阪寺前行き壷阪寺前下車徒歩3分となっています。
100台収容の有料駐車場有り、拝観料は600円。
<高取町観光ガイド>
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