国宝 ”五重小塔” で知られる海龍王寺の観光ガイド情報をお届け致します。
平城宮跡や法華寺にも程近く、観光客にも人気のエリアに海龍王寺は佇みます。
海龍王寺の寺門勅額。
本堂内のご本尊向かって左側に、奈良時代の重要文化財 「寺門勅額」 が安置されていました。聖武天皇から寺号を「海龍王寺」と定められ、勅額を賜った歴史を持ちます。
海龍王寺の西金堂。
境内を入って正面に、五重小塔を収める西金堂が姿を現します。
高さ4mほどの五重塔です。
上層から下層に向かうにつれ、屋根が末広がりに大きくなる美しいフォルム。奈良時代の建築技法を伝える貴重な遺品です。
実に精巧な作りです。
五重塔のミニチュア版であるだけに、マニアックな人にはたまらない美術鑑賞になるのではないでしょうか。
こちらが本堂。
本堂内にはご本尊の十一面観音立像が安置されています。
海龍王寺のご本尊、十一面観音立像。
鎌倉時代に造られた仏像ですが、昭和30年まで秘仏であったため、その美しい色彩を今にとどめています。保存状態が実にいいですね。
海龍王寺の開基は、遣唐使であった僧・玄昉です。
唐から帰国の際、暴風雨に襲われながらも海龍王経を唱えて九死に一生を得たと伝えられます。経論を持ち帰った高僧として初代住職に迎えられました。
海龍王寺の絵馬ですね。
玄昉(げんぼう)は唐から持ち帰った一切経を、この地で書き写しました。このことこそが、日本で最初の写経であり、写経の始まりであると伝えられます。
海龍王寺が写経発祥の寺と言われる所以ですね。
再び五重小塔。
参拝中に何度でも足を運んでみたくなります。
海龍王寺の縁起をたどれば、一切経に基づく仏法をわが国にもたらすための願いと、平城京の東北(鬼門)を護ろうとする意図が見え隠れます。
海龍王寺のことを、別名「隅寺」と呼ぶことがありますが、これは平城京の北東隅に位置するためです。北東の表鬼門というのは大変重要な方角になります。
平安京なら比叡山延暦寺、江戸幕府なら上野寛永寺、といった具合にそれぞれに表鬼門を護る重要なお寺が配置されています。その役目を海龍王寺が担っていたんですね。
海龍王寺の拝観料は400円。
海龍王寺へのアクセスは、JR・近鉄奈良駅よりバス航空自衛隊・西大寺行き法華寺前下車徒歩2分となっています。
◇法華寺の十一面観音立像 美しい国宝です!
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