大神神社のささゆりをご案内致します。
日本原産の可憐なささゆりの花。
環境の変化や乱獲のため、その数を減らしていると言われる貴重な花です。
ささゆりの栽培はとても難しいことで知られます。
種子から開花まで約6年の歳月を要します。
生育と休眠を繰り返しながら、うつむき加減の楚々とした姿で佇みます。
ささゆりには休眠期間があるんですね。
生育しっ放しではないところに、その特徴があるような気が致します。
ささゆりの花言葉は上品。
気品あふれるその姿・・・エレガンスそのものですね。
ささゆりの葉。
笹の葉に似ています。
ささゆりの名前の由来は、この葉っぱにあるようです。
大神神社ささゆり園の入口。
祈祷殿の前、宝物収蔵庫の横にささゆり園の入口があります。
ささゆり園の受付。
入場は無料です。
ささゆりの蕾。
開花する前のつぼみの状態ですが、流線形の綺麗なラインをしていますね。
最も鑑賞価値の高いゆりの一つとされているささゆり・・・その理由が分かるような気がします。
受付に置かれていた記念色紙。
記念色紙の初穂料は1,500円のようです。
ささゆりの花の色は、白か淡いピンク色ですが、強く主張しない可憐な印象を与えます。
ささゆり園で働いていらっしゃる方に、「ささゆりが満開になる時期はいつか」についてお伺い致しましたが、ささゆりが満開になるということはないそうです。
広いささゆり園の中に、ぽつんぽつんと咲いている状態が続くようです。
休眠中のささゆり。
そっとしておいてあげるのが、ささゆりへの愛情ですね。
長谷寺のぼたんや安倍文殊院の桜のように、花を愛でる私たちは、ついうっかり満開の花を期待してしまいます。
しかしながら、大神神社のささゆりのように、一輪、二輪と大切に咲いている姿には感動を覚えます。”愛苦しい”と表現したらいいのでしょうか、キュッと胸を締め付けられるような、そんな感情が芽生えてきます。
ささゆり園の受付に置かれていた募金箱。
大神神社のささゆりを守っていくためにも、是非協力をお願いしたいですね。
ささゆり園に入った所。
夫婦岩や祓戸社に面した参道に向かって傾斜しています。
まばらに咲いているのが見えます。
ささゆり園のみならず、狭井神社手前の鎮女池の畔にも咲いていました。
豊年講の方々によって根気強く続けられるささゆりの栽培。6年という長い年月をかけて咲いているササユリを見ると、そのご努力には頭が下がります。種を撒けば咲く、なんて思ったら大間違いですね。
奈良市本子守町の率川神社で催される三枝祭。
毎年6月17日に斎行される三枝祭に、大神神社のささゆりが用いられます。ゆりまつりと称される初夏のイベントももうすぐですね。
大神神社御祭神・大物主の御子神が祀られる率川神社は、またの名を子守明神と言います。三輪と奈良の地が密接に結び付くこの日は、ささゆりを栽培しておられる方々にとって喜びも一入ではないでしょうか。
当館大正楼から大神神社ささゆり園までのアクセスは、徒歩5分余りとなっています。
<大神神社のささゆり関連情報>
〒633-0001 奈良県桜井市三輪459
大神神社御用達 奈良の旅館 料理旅館大正楼
TEL:0744-42-6003 (22時まで宿泊予約直通)
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