山の辺の道にある柿本人麻呂の万葉歌碑。
衾道の歌はあまりにも有名ですよね。
衾道を 引手の山に妹を置きて 山路を行けば 生けりともなし
妻を亡くした柿本人麻呂の悲しみが歌われています。
右手前が柿本人麻呂の万葉歌碑。
向こう側に中山大塚古墳が見えます。
天理市中山町の山の辺の道沿いにある、柿本人麻呂の立派な万葉歌碑。
引手の山とは、後方にそびえる標高586メートルの龍王山のことを指します。龍王山の麓の衾田陵(西殿塚古墳)を遠くに眺める静かな場所です。
衾道(ふすまぢ)とは、龍王山に至る道のことではないかと云われています。
衾道には衾田陵(西殿塚古墳)があります。
全長約234メートルの大型前方後円墳で、継体天皇の皇后に当たる手白香皇女(たしらかのひめみこ)の陵墓とされています。
衾田陵へ続く道。
衾とは、古代の神事などで使われた白い布のことを意味します。
貴族は衾(白い布)で棺を覆い、引手の山へ向かったと伝えられます。葬送の道をいつのころからか「衾道」と呼ぶようになったのではないでしょうか。
柿本人麻呂像。
人麻呂の遺髪を葬ったとされる「歌塚」に佇みます。
山の辺の道の北エリアにある「はにわの里コース」に歌塚はあります。柿本人麻呂の生まれは櫟本(いちのもと)とされますが、その櫟本の鎮守の神である和爾下神社のお膝元に葬られているんですね。
葬送の道から帰ってきた人麻呂。
空虚な心の中に、亡き妻への深い悲しみだけが込み上げてきます。ここは、時を越えて人麻呂の想いに触れることができる場所です。
◇山の辺の道の万葉歌碑 歌聖柿本人麻呂!
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