奈良県桜井市にある長谷寺の寒牡丹をご案内致します。
長谷寺といえば、GW時期に満開を迎えるぼたんで有名なお寺です。4月、5月の牡丹もいいですが、冬に咲く寒ぼたんも見逃せません。
牡丹園で働く人の姿が見られます。
丹念な手入れによって、長谷寺のぼたんも花を咲かせるんでしょうね。仕込みの大切さが伝わってくるシーンです。
それにしても、広い範囲に渡って牡丹が植えられています。
下の方に見えるのは長谷寺の仁王門ですね。
長谷寺の本坊に咲く寒牡丹。
長谷寺のぼたんには、興味深い逸話が残されています。
中国の唐の時代に、馬頭夫人(めずぶにん)と呼ばれる皇妃がいらっしゃいました。
彼女の顔は面長で、鼻が馬に似ていたために馬頭夫人と呼ばれていたそうです。その馬頭夫人には、なんとか美しくなりたいという願望がありました。
馬頭夫人の耳に、霊験あらたかなる日本の長谷観音の噂が伝わって参ります。
美人になりたいという一念で、毎日長谷寺に向かって祈祷されたそうです。すると、見る見るうちに素晴らしい美女に変身を遂げることができたと伝えられています。
長谷寺大観音の特別拝観ポスター。
現世利益の願いを叶える長谷観音のお慈悲が感じられるお話ですね。
その後、馬頭夫人は美人になれたお礼に、宝物とともに牡丹を数株献納したということです。
長谷寺牡丹園の由来にまつわるエピソードです。
長谷寺本堂から五重塔の風景が広がります。
今では7,000株の牡丹が咲き乱れるといいますから、その風景は正に圧巻です。
長谷寺の牡丹園と登廊。
撮影時の季節は12月初旬ですから、ゴールデンウィーク前後の華やかさはありません。でも、その光景が頭の中に浮かんできますね。
長谷寺の手水舎。
登廊の中間点辺りにあります。
さらに登って行くと、本堂前にも手水処が備えられています。
まだ蕾の状態の寒牡丹もありました。
わら帽子を被った姿が愛くるしいですね。
花のみてらと呼ばれる長谷寺。
さすがに冬は花が咲いていないだろうと思いきや、ちゃんと観光客に微笑みかけるように美しい花が語りかけてきます。
さすがは長谷寺。
懐の深さが違います。
国宝に指定されている本堂。
その本堂の舞台からは美しい光景が広がります。
大和国 長谷寺の文字が見えます。
西国三十三ヵ所観音霊場の第八番札所。
第十六番札所が京都の清水寺です。
観音霊場巡礼の中でも、長谷寺と清水寺は特に人気があります。
長谷寺参詣の歴史は古く、紫式部の「源氏物語」や清少納言の「枕草子」にも長谷寺にお参りするお話が出てきます。
これからどんどん寒くなってくると、雪景色に染まる長谷寺にも出会えます。冬の長谷寺もいいですね、寒牡丹は是非おすすめです。
<長谷寺の関連情報>
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