注連縄の張られた乳銀杏。
樹齢1,200年と伝えられる御神木の乳銀杏。
乳銀杏という名前は、「気根」と言われる内と外の空気を交換する”乳のような突起物”に由来します。
気根。
神々しい光が差し込みます。
母乳がよく出ますように、健康な子供を授かりますように・・・。
子どもを思う親の祈りを、何世代にも渡って受け止めてきた御神木です。
そんな御神木の横に蛙の石像があります。
親子カエルの正体を撫で蛙と言います。
「無事に帰る」「お金が返る」に掛けた縁起物です。昨今はあまり見られなくなりましたが、 ”がま口財布” の口は蛙の口を真似ているようです。俗っぽい話ではありますが、お金が返ることを願う気持ちは今も昔も変わりませんね。
乳銀杏の案内板。
乳銀杏は奈良県指定保護樹木になっています。
幹周り3.85m、樹高25mの巨樹です。
葛城一言主神社の拝殿。
拝殿の右斜め前に乳銀杏は佇みます。
一言主神社は全国に存在しますが、記紀神話に登場するのは葛城一言主神社のみです。そのため、一言主神社の総本社であると言われています。
葛城一言主神社を案内する道標。
葛城古道の所々に、このような道標が立っています。ハイキングコースとして整備されていますので迷うこともないですね。
銀杏の葉と拝殿。
奈良の春日大社境内にも一言主神社を見た覚えがあります。高鴨神社の西神社へ続く参道沿いにも一言主神社の祠があります。あちこちで目にする一言主神社ですが、その総本社がここ葛城一言主神社なのです。
秋の黄葉が見事な乳銀杏。
訪れた日は初夏の休日だったので黄葉のイメージは湧きませんが、乳銀杏の下に舞い落ちる黄色い絨毯は、写真愛好家の間でも人気が高いようです。
この撫で蛙はまだ比較的新しいものなのかもしれません。
「撫で蛙」と言う割には、まだそんなに黒光りもしていないようです。歳月を経るに従い、徐々にその味わいを醸していくものと思われます。
ウォーキング立県を目指す奈良県。
古道を歩くことで、その土地その土地の空気が肌で感じられます。もちろん健康にもいいわけですから、ヘルスツーリズムの一環として、葛城古道のPRにも一役買いたいですね。
<葛城古道の関連情報>
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大神神社御用達 奈良の旅館 料理旅館大正楼
TEL:0744-42-6003 (22時まで宿泊予約直通)
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