葛城古道の最終地点にある船宿寺をご案内致します。
関西花の寺 第二十二番札所。
高野山真言宗の医王山船宿寺は、心身の病にご利益があるお寺として信仰を集めています。
船宿寺の山門。
船宿寺の住所は奈良県御所市五百家。
五百家と書いて、”ゆうか”と読みます。
奈良県内には難読地名が多いですが、船宿寺の所在地である五百家もその内の一つですね。
花のお寺というだけあって、境内には様々な花が咲いていました。
5月末に参拝しましたが、ぼたん、平戸つつじ、しゃくやく、さつき等の花々が見られました。
「花は小さな仏さま」というキャッチフレーズで、関西花の寺二十五ヵ所霊場会が組まれています。
奈良県内の札所は第17番から23番まで。
関西花の寺 第二十二番札所が平戸つつじで知られる船宿寺ということになります。
山の辺の道にある長岳寺も、関西花の寺に名を連ねています。平戸つつじやカキツバタが有名で、第十九番札所として人気を集めています。
船宿寺の鐘楼。
石段を登って行くと、風格のある鐘楼が見えて参ります。
境内のあちこちにお地蔵さんも見られました。
お地蔵さんを拝見すると、なんだかほっとしますよね。この感覚は日本人特有のものなのでしょうか。
船宿寺の本堂。
屋根のラインがとても美しいですね。
本堂右手奥の道端に観音様もいらっしゃいました。
初夏には1,000本に及ぶつつじやさつきが咲き乱れる船宿寺。5月3日には花まつり法要が行われ、多くの参拝客でにぎわいます。
船宿寺の見どころとして、”遠州流池泉回遊式庭園”という池を配した庭園が挙げられます。
小堀遠州の作です。
池泉回遊式庭園とは、池泉の周辺を巡りながら、景観の変化を楽しむ庭園のことを意味します。
なんとも洒落た庭園ですよね。
船宿寺の歴史は、725年(神亀2年)に行基菩薩がこの地を訪れて庵を結び、薬師瑠璃光如来をお祀りになられたことに始まります。
寺伝によれば、行基菩薩の夢の中に老人が現れ、「これより東の方へ行くと、山の中に船形の大きな岩があるから、その岩の上に薬師如来をお祀りするように」と告げられたそうです。
夢から覚めてその岩を見つけた行基。
御仏をそこに祀り、船宿寺と名付けたそうです。
夢に現れた老人は巌舟権現(いわふねごんげん)だったと伝えられます。
平安時代になって弘法大師の御教えを守り、その道場として今日に至っています。
船宿寺の拝観料は300円。
近鉄大阪線大和高田駅、あるいは近鉄南大阪線高田市駅よりバス五條バスセンター行き船路下車徒歩10分。
駐車場は4月半ば~5月半ばの花の季節のみ有料ですが、他のシーズンは無料となっています。
<葛城古道の関連情報>
〒633-0001 奈良県桜井市三輪459
大神神社御用達 奈良の旅館 料理旅館大正楼
TEL:0744-42-6003 (22時まで宿泊予約直通)
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