岡寺の龍蓋池をご案内致します。
その昔、岡寺の近くに農地を荒らす悪龍が居たそうです。岡寺の開基である義淵僧正は、類稀なる法力によって、その悪龍を小池に封じ込めたと伝えられます。
岡寺の龍蓋池(りゅうがいいけ)。
この池に封じ込められた悪龍は、大石で蓋(ふた)をされたというお話・・・。
お寺の中に龍にまつわるお話は数多く残されていますが、岡寺の龍蓋池もその一つですね。
水を操る神として祀られる龍神信仰、木造建築のお寺を火災から守ってくれる守り神としての龍の存在。
龍とお寺は切っても切れないご縁で結ばれています。
岡寺の正式名称は龍蓋寺といいます。
読み方は「りゅうがいじ」で、龍蓋池の伝説がそのままお寺の名前にもなっています。
岡寺の本堂。
本堂の斜め前方に龍蓋池はあります。
思わず、まじまじと龍蓋池を見つめてしまいます。
龍蓋池の伝説は次第に”災いを取り除く”信仰へと発展し、日本最初の厄除け霊場としての地位を確立していくようになります。
龍蓋池近くの休憩スポット。
シャクナゲやサツキが咲き誇る初夏の境内には、数多くの参拝客が見られます。
龍蓋池の前に、小さいお地蔵さんがいらっしゃいました。
岡寺のご本尊(如意輪観音坐像)は日本最大の塑像ですが、こういう小さな仏像にも魂が宿っているんでしょうね。
境内では様々な花を観賞することができます。
心安らぐひとときです。
龍蓋池の石碑。
厄除け信仰と観音信仰が混在する岡寺。
西国三十三所の第七番札所でもあります。
西国三十三所の観音霊場は奈良県内に4箇所あります。
第6番札所の南法華寺(壷阪寺)、第7番札所の岡寺(龍蓋寺)、第8番札所の長谷寺、第9番札所の興福寺南円堂の4霊場です。
龍を封じる厄除観音。
岡寺の拝観料は300円です。
<岡寺の関連情報>
〒633-0001 奈良県桜井市三輪459
大神神社御用達 奈良の旅館 料理旅館大正楼
TEL:0744-42-6003 (22時まで宿泊予約直通)
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