大晦日の除夜の鐘。
108の煩悩を清めるために撞かれる除夜の鐘は、新年の訪れを厳粛な雰囲気に包み込みます。
奈良県桜井市にある長谷寺の梵鐘。
お寺の鐘の正式名称は梵鐘といいます。
「梵」という漢字は、宇宙の真理を意味する「ブラフマン」というサンスクリット語に由来します。
普通の鐘ではなく、神聖な鐘なんですね。
長谷寺の登廊。
大晦日の夜には、登廊の各段両側に灯りがともされる観音万燈会が催されます。
幻想的な光景が広がり、来し方行く末が頭の中で柔らかいイメージとして描かれます。
長谷寺の梵鐘は、尾上の鐘とも呼ばれています。
399段も続く長い登廊の終着地点にあります。
長谷寺のご本尊、十一面観音菩薩様のお膝元に尾上の鐘はあります。
除夜とは、春分や冬至の前の夜を指す中国の言葉でした。
元来は大つごもりの日ではなかったのですね。
それがいつしか、大切な日の前日ということで、大晦日のことを除夜と言うようになりました。
こちらは、興福寺南円堂の脇にある梵鐘。
除夜の鐘はなぜ108回撞くのか?
人間の持つ煩悩の数を表しているとされます。
あるいは、1年を区分する12か月、24節気、72候の数を全て足して108とする説もあります。
唐僧の百丈懐海(ひゃくじょうえかい)なる人物が、108の鐘を撞く風習を定めたそうです。奈良時代に伝わった108の鐘を撞く風習は、今もなお日本全国に広まりつつあります。
<大和国長谷寺の関連情報>
〒633-0001 奈良県桜井市三輪459
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