纒向の地名由来をご案内致します。
纒向石塚古墳をはじめとする纒向遺跡は、邪馬台国の候補地としても有名です。
纒向(まきむく)と表記していますが、難読漢字のためか、巻向と書くこともあります。
手前から纒向勝山古墳、纒向小学校、三輪山。
古事記、日本書紀、万葉集などの古代の文献には、
纒向日代宮、纒向珠城宮、巻向山、巻向の檜原・・・と記されています。巻向は三輪山の北西に位置し、巻向川流域の傾斜地に当たります。
JR巻向駅にあった巻向周辺の案内地図。
巻向の巻は「牧」ではないかと思われます。
牧・・・つまり、山辺の傾斜平地を意味する地域で、牛馬を飼育するには最適の好立地となります。
夕陽に向かう斜面であり、「雄略記」にも巻向地域の様子が記されています。”纒向の日代(ひしろ)の宮は、朝日の日照(ひでる)宮、夕日の日がける宮”。
纒向石塚古墳。
「牧向」が地名の由来だとすると、巻向川の南北に向かい合う牧(地域)が暗示されているのでしょうか。
東田大塚古墳から箸墓古墳、三輪山を望みます。
ビニールハウスの向こう右側に濃く映っているのが、卑弥呼の墓ではないかと云われる箸墓古墳です。その向こうの美しい稜線が神体山の三輪山です。
箸墓古墳から檜原神社へは細い坂道が続きます。
井寺池を通って元伊勢と呼ばれる檜原神社に辿り着くわけですが、確かにこの辺りは傾斜地になっています。小高い場所から西方向を見渡せば、大和平野の美しい光景が広がります。
纒向勝山古墳から望む二上山。
東の三輪山に西の二上山。
古代の人々の心に深く刻まれた山として知られます。ふたこぶラクダの背を思わせる二上山には、大津皇子の魂が葬られています・・・。
東へ進めば、JR桜井線巻向駅です。
JR三輪駅より、ひとつ奈良方面寄りの駅になります。
巻向の地名由来は、牧のエリアが向き合う地域・・・というお話をしました。「牧」という字ですが、地名においては、牧と「枚」は同じ起源を持つのだそうです。
大阪の枚方の「枚」も当てはまることになりますね。
そういえば、枚方パークも傾斜地にあります。巻向と枚方の地形の特徴は似ているのかもしれませんね。
巻向駅から山の辺の道は最寄りです。
大相撲発祥の地である相撲神社もほど近く、歴史探訪にはおすすめのエリアです。
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