蚊帳は奈良県の特産品です。
全国シェアの8割を占める奈良の蚊帳生産。
クーラーの普及で蚊帳の需要は落ち込み、斜陽産業とも言われていますが、奈良町で蚊帳の製造販売を続ける会社があります。
人気の蚊帳のれん。
夏の暑い夜、蚊帳を張る家も少なくなりました。
そこで、元来の用途に限らず、今風に蚊帳生地をアレンジしてしまおうというわけです。
蚊帳のれんはその代表作品ではないでしょうか。
蚊帳生地で縫われた暖簾なんて、奈良らしい風情が漂いますよね。一枚一枚、手染めで丁寧に仕上げられています。
向こうが透けて見え、涼しげな間仕切りとして人気があります。
蚊帳のれんを製造販売なさっているのは、吉田蚊帳(よしだかちょう)さん。
古い町並みで知られる奈良町の中にあり、奈良町資料館もすぐ近くです。蚊帳(かや)ではなく、会社名は蚊帳(かちょう)とお読みするようです。
吉田蚊帳さんの創業は大正10年。
奈良の蚊帳作りは江戸時代中期に始まりました。
奈良市東部の柳生において、特産の麻を使って蚊帳生産は産声を上げました。麻は湿気を吸ってくれますから、高温多湿の日本には適した素材です。
蚊帳のれんは、こんなふうに販売されています。
吉田蚊帳さんでは、暖簾の他にも、蚊帳生地を使った「ならまちふきん」なども販売中です。吸水性に優れ、毛羽つきにくい「ならまちふきん」もなかなか好評のようです。
コースター、ランチョンマットといった手頃な値段の商品も用意されています。ふらっと立ち寄った観光客の中にも、お買い求めになられる方が多数いらっしゃいます。
奈良町のシンボルとして有名な身代わり猿。
格子戸の家並みが続き、軒先には身代わり猿が散見されます。
奈良の特産品である蚊帳。
用途は変わっても、奈良名産の蚊帳生地が連綿と受け継がれていくことを願ってやみません。
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