奈良の伝統工芸品を展示する「なら工藝館」という建物があります。場所は下御門通りを抜けてバス通りに出た所・・・
なら工藝館で出迎えてくれる木彫りの鹿。
一刀彫、赤膚焼、筆、墨、鹿角細工、古楽面、秋篠手織等々の奈良伝統工芸品が並びます。
不定期ではありますが、個展や各種体験教室も開催されていて、歴史と文化の香り高い観光名所にもなっています。
技の冴えが自然と伝わって参ります。
独特の色合いに重厚感が漂います。
奈良筆の由来を辿っていくと、有名な僧「空海」に行き着きます。空海が中国から筆の製法を持ち帰り、奈良で製造されるようになったのが始まりです。
毛質に応じて配分や寸法が決められ、巧みに混ぜ合わされます。毛組みに時間を掛けるこの技法は「練り混ぜ法」と呼ばれ、穂先の仕上がりに絶妙の味が出ます。
写経が盛んに行われていた当時、筆の需要は相当なものであったと伝えられています。
なら工藝館は無料で入館することができます。
その土地の伝統工芸品に触れる・・・。
きっと忘れられない奈良観光の一日となるでしょう。
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