高円山の麓にある白毫寺をご案内致します。
白毫寺は天智天皇の第7皇子「志貴親王」の邸宅があった所とされます。その山荘をお寺にしたというわけですね。
白毫寺の本堂。
手水の龍から本堂を見上げます。
本堂には、前屈みの姿勢の勢至・観音菩薩像や聖徳太子二歳像などが安置されています。
白毫寺と書いて、「びゃくごうじ」と読みます。
白毫とは仏様の眉間にある白い毛のことを意味します。
光明を放つといわれ、仏像では水晶などを当て嵌めて表現されることがあります。白毫の相好は仏の三十二相の一つとして、眉間白毫相と呼ばれています。
山門へ続く石段。
石段の両側には萩が覆い尽くしていました。
白毫寺を案内する旅行ガイドブックなどでは、すっかりおなじみのカメラアングルですよね。
白毫寺といえば、境内に咲く五色の椿が有名です。
樹齢400年以上の椿。
奈良県文化財天然記念物にも指定されている由緒正しい椿です。
根元から伸びる幹が2つに分かれています。
一つの木でありながら、赤、白、ピンクなど彩り鮮やかな花を付けることで知られます。
五色の椿の開花時期ですが、3月下旬から咲き始め、見頃は4月上旬から中旬にかけて・・・満開になると、多くの花見客で賑わいます。
閻魔王坐像。
白毫寺を代表する仏像で、重要文化財にも指定されています。
白毫寺の年中行事として、1月16日と7月16日に「えんまもうで」が執り行われます。玉眼の鋭い目に射抜かれる参拝者の姿が想像されます。
白毫寺のご本尊であらせられる阿弥陀如来坐像(重要文化財)。
柔和な眼差しや優しい身体のラインを持つ定朝様式の阿弥陀像です。
宝蔵。
閻魔王坐像や阿弥陀如来坐像はこちらの宝蔵に収められています。
同じく宝蔵に鎮座する興正菩薩叡尊坐像。
白毫寺中興の祖と伝えられる西大寺の叡尊が祀られています。肖像彫刻の傑作として、こちらも重要文化財に指定されています。
白毫寺は奈良盆地を眼下に納めるビュースポットとしても人気があります。
手前北側から奈良県庁、興福寺、平城京、垂仁天皇陵・・・向こう側には生駒山、信貴山、矢田丘陵、二上山、葛城山、金剛山と奈良盆地の西側に連なる山々が見渡せます。
白毫寺の拝観料は400円。
アクセスは、JR・近鉄奈良駅より市内循環バス高畑町下車徒歩20分、東山方面行きバス白毫寺下車徒歩10分、新薬師寺より徒歩15分となっています。
◇新薬師寺の伐折羅大将 白毫寺から徒歩で!
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大神神社御用達 奈良の旅館 料理旅館大正楼
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