三輪の神様とは、一体どのようなお方なのでしょうか?神秘のベールに包まれた三輪の神様を読み解いてみたいと思います。
狭井神社へ続く参道、通称くすり道。
三輪の神様は、「自分を倭の青垣、東の山に斎き(いつき)祀れ」とおっしゃったと伝えられます。その山は、もちろん三輪山ということになります。
美しい円錐形をした三輪山。
三輪山の神はどこから来られたのか?
古事記には、三輪の神が「海原を照らして依り来る」と記されています。
日本書紀では、「神光(あやしきひかり)、海を照らして浮かび来る者」と記されています・・・どちらも光を暗示する表現で三輪の神が語られています。
”山城国一の宮”である上賀茂神社の神は雷神であると言われます。同じく、三輪の神様も雷神であるとの考え方が一般的です。
箸墓古墳の近くから三輪山を撮影。
三輪の神様は太陽神でもあると云われます。
三輪山の頂上に神様はおられます。太陽神であるとすれば、箸墓古墳を中心に伊勢から淡路に至る200kmの東西線が思い起こされます。
北緯34度32分の「太陽の道」。
古墳や遺跡の集中する神秘的な東西線です。
伊勢神宮の斎宮跡、室生寺、長谷寺、箸墓古墳などは皆、「太陽の道」の上に存在します。素朴な太陽信仰の奇祭”ゲーター祭”で知られる神島も「太陽の道」に位置しています。
有名ラーメン店「神座」の看板。
三輪の神様とは関係がないかもしれませんが、「神座」という名前が気になったので写真を掲載させて頂きました(笑)
神座(かむくら)は、奈良県の広陵町にある株式会社理想実業が経営するラーメンチェーン店です。
ご存知のように、三輪山には磐座信仰が残されています。磐座は神様が影向(ようごう)される神聖な場所とされます。つまり、神霊をお招きする神座(しんざ)となります。
影向(ようごう)とは、神仏が一時姿を現すことを意味する言葉です。
大神神社の摂社のひとつ、磐座神社。
雷神とも太陽神とも云われる三輪の神様が、三輪山のあちこちに散在する磐座に影向される・・・。
大神神社の拝殿奥には、古来一社の神秘也と伝えられる三輪鳥居(三ツ鳥居)があります。三ツ鳥居から東へおよそ200mほどの所に巨岩があるそうです。
三輪鳥居からその巨岩の間までを禁足地とし、立入りを禁じています。
三輪山の麓を流れる初瀬川と巻向川の間を水垣郷(みずがきごう)と呼び、古来から神聖地としてきました。水垣郷は瑞垣郷とも書きますが、この中にはお墓を造らないなどの暗黙の了解があったようです。
天照大神は元々、三輪山のそばでお祀り申し上げていた・・・とも伝えられています。山の辺の道の途上にある、大神神社の摂社「檜原神社」が元伊勢と呼ばれる所以ですね。
また、作者不詳の能「三輪」の中に次のような歌があります。
「思えば伊勢と三輪の神。一体分身の御事。今更、なんと、いわくら(磐座・言わくら)や」・・・お伊勢さんとの深い関係が示唆されていて、実に興味深いですね。
<三輪の神様の関連情報>
〒633-0001 奈良県桜井市三輪459
大神神社御用達 奈良の旅館 料理旅館大正楼
TEL:0744-42-6003 (22時まで宿泊予約直通)
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