奈良県桜井市の初瀬ダムの近くに天落神六社権現があります。読み方は「あまのおちがみろくしゃごんげん」です。
位置的には、長谷寺の上の方になります。
まほろば湖に沿って北へ向かうと、口ノ倉橋・落神橋があります。
この落神橋(おちがみばし)って名前がいいですよね。
落神橋の下、はるかかなたに川底が見えます。
下を覗き込んでみるとこんな感じです(笑)
名は体を表すなのか・・・まさしく落神にふさわしい光景ですね。落神橋の袂、ちょうど道の曲がり角に天落神六社権現があります。
長谷寺縁起文によると・・・
その昔、雷神が瀧藏権現に祀られていた毘沙門天の持っていた宝塔を取り、天に昇ろうとして落ちた所なんだそうです。
落神の名前の由来はここにあったんですね。
長谷寺の奥の院として知られる瀧蔵神社もすぐ近くのようです。
天落神六社権現の由緒記。
六社権現は当地の山に三社、川に三社祀られていた六社の事を意味します。
落神の宮とも呼ばれ、六社の中の一つ、川の中の巨大磐座には古来より”味鋤高彦根命”を祭神とする祠が祀られていました。
雷除け、災害防止などの霊験あらたかな神として厚く信仰されていましたが、初瀬ダムの建設によってまほろば湖の湖底に水没することになり、ここに遷座されたそうです。
巨大磐座。
立派な磐座ですね。
磐座のアップ。
何か描かれていますね。
三輪山の磐座もそうですが、神様が巨大な岩に憑依するという古代信仰は実に興味深いです。神様の依り代を前にすると、身が引き締まり、襟を正される思いがします。
天落神六社権現の周辺には初瀬ダムがあります。
道を下れば長谷寺、逆方向に登って行けば笠山三宝荒神に辿り着きます。落神の宮は桜井市の穴場観光としてオススメです。
<天落神六社権現の周辺観光スポット>
〒633-0001 奈良県桜井市三輪459
大神神社御用達 奈良の旅館 料理旅館大正楼
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