天武・持統天皇陵をご案内致します。
日本の礎を築いた天武天皇と、その妻・持統天皇が合葬されている陵墓。高市郡明日香村野口にある宮内庁指定の天皇陵です。
天武・持統天皇陵。
別名を檜隈大内陵(ひのくまのおおうちのみささぎ)といいます。檜隈(ひのくま)とは、この辺りの地名のことです。飛鳥時代には渡来人の居住地でもあった檜隈の地。
陵墓向かって右側の石碑に「檜隈」の文字が見えます。
天武天皇といえば、壬申の乱に勝利した後、中央集権国家体制を樹立した天皇としてその名を後世に残しています。
「日本」という呼び名が定着していったのも、天武天皇の時代からだと言われています。名実共に日本の始まりを演出した第40代の天武天皇。
墳丘復元図。
八角形の五段築造になっています。
実に立派な八角墳です。
石室の様子もガイドされています。
大理石製の石室の中に~天武天皇のご遺体は朱漆の柩の中に納められていました。合葬された持統天皇の火葬骨は銀の箱に入れられ、さらに、金銅の容器の中に納められていたそうです。
宮内庁指定の数ある天皇陵の中にあって、唯一被葬者が確定されている陵墓です。
日本の始まりを告げた天武天皇。
「自分が死んだら火葬にして天武天皇と同じ陵墓に埋葬してほしい」と告げていた持統天皇。実際には盗掘に遭って、持統天皇のお骨が納められていた銀の箱は持ち去られたとも伝えられますが、被葬者が確実な陵墓であることに相違はありません。
小高い場所にある陵墓へと続く階段。
天皇陵が宮内庁の管理下に置かれる今となっては、古代天皇陵の構造を知る唯一の手掛かりを与えてくれる陵墓ではないでしょうか。
天武・持統天皇陵のガイド。
この天皇陵の近くには、夫妻の子に当たる草壁皇子の墓ではないかと言われる束明神古墳、さらには孫に当たる文武天皇陵なども点在しています。
滑りやすいのでご注意を。
天武・持統天皇陵へのアクセスは、高松塚古墳から徒歩5分ほど。鬼の雪隠・俎古墳なども近くにあります。
当館からもお車で10~15分のアクセスです。
◇鬼の雪隠・俎古墳 飛鳥謎の石造物をご案内!
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