橘寺にある三光石と阿字池をご案内致します。
飛鳥には謎の石造物がたくさん存在しています。
橘寺といえば聖徳太子生誕の地として有名なお寺。
その境内に三光石という石造物があるのをご存知でしょうか?
橘寺という名前から二面石を連想する人も多いでしょうね。
人の心の善悪二相を表した謎の石造物。
二面石の陰に隠れて目立たない存在ではありますが、三光石の由来を知ればその重要性が分かります。
三光石と阿字池。
三光石の背後に阿字池が佇みます。
33代推古天皇の時代~天皇の仰せにより、聖徳太子は3日間に渡り勝鬘経講讃を執り行いました。
その時、聖徳太子の冠から日月星の光が輝いたと伝えられています。
日月星の三つの光で三光石というわけですね。
三光石の案内板。
太子の勝鬘経講讃の際には、大きな蓮の花が庭に1mも降り積もり、南の山に千の仏頭が現れ光明を放ったと云われます。
驚いた天皇は、この地にお寺を建立するよう太子に命じます。
不思議なエピソードではありますが、これが橘寺の縁起になります。
勝鬘経というのは経典の名前です。
宋の求那跋陀羅の漢訳。
勝鬘夫人が仏陀の威神力を承けて説いたものが今に伝えられています。一乗真実の道理、如来蔵法とをその内容とします。
橘寺の阿字池。
「阿」は梵語の第一字母に当たります。
阿字とは、アルファベットのAに相当する文字ということになりますね。
阿字は象徴的に、万物の不生不滅の原理を表現しています。
阿字池の案内板。
阿字の一刀という言葉があります。
一切万有の真理を含む阿字の意味を悟って、仏の智恵によって煩悩を断ずることを意味します。
阿字によって一刀両断にするわけですね。
三光石には聖徳太子の遺徳が偲ばれます。
斑鳩のイメージの強い聖徳太子ではありますが、飛鳥の地に根差していることを改めて感じます。
橘寺の拝観料は350円です。
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