薄紫色の美しい花を咲かせます。
熱帯アメリカが原産地とされるだけに、冬の寒さには弱いようです。
ホテイアオイの名所と言うのも、全国的に見れば珍しいのかもしれません。
そもそも、ホテイアオイはセイタカアワダチソウなどと並んで外来の植物として嫌う向きもあります。それを名所にまで育て上げていることに違和感を感じる方も少なからずいらっしゃるようです。
本薬師寺跡に残された礎石。
お寺の名前からも想像されますが、現在は西の京にある薬師寺が元々あった場所とされます。698年に完成され、平城京遷都の際に移されました。
薬師寺の故郷というわけですね。
本薬師寺跡の周辺を一面のホテイアオイが埋め尽くします。
ホテイアオイの花言葉は”揺れる心”。
水面に浮かぶ花の姿から、花言葉の揺れる心が連想されます。
見事に区画された休耕田に、ホテイアオイが咲き乱れます。
花言葉の「揺れる心」を英語に直すと、swaying heart になります。sway には動揺するといった意味合いもあります。すごい勢いで繁殖するホテイアオイを見て、動揺する人もいらっしゃるのかもしれませんね(笑)
ホテイアオイの葉柄。
空気を含んで水面に浮かんでいます。
何かに似ていませんか?
七福神の布袋さんの「ほてい腹」に似ていますよね(笑) ホテイアオイの名前の由来は、このぷっくりとした葉柄の部分に由来しています。
蛙を発見!
休耕田を利用して植えられているホテイアオイですが、水のある所にはやはり蛙も生息していました。
ホテイアオイの植えられた休耕田から西に目をやると、大和三山のひとつである畝傍山が見えます。
ここは大和なんだなぁと実感します。
本薬師寺跡の入口の所に万葉歌碑がありました。
大伴旅人の歌のようです。
わすれ草 わが紐に付く 香具山の
故りにし里を 忘れむがため 黒岩重吾筆
本薬師寺跡のある場所はかつての藤原京です。
香具山、畝傍山、耳成山の大和三山に囲まれた風光明媚な処です。
ホテイアオイの花の形は6弁花ですね。
上弁に濃紫色の筋模様と黄色い斑点が入っています。黄色い斑点が大きな目印になっている・・・そんな感じのする美しい花です。
ホテイオアイの根は水中に漂っているわけですが、この根が水中の窒素分やリン分を吸収して、水質浄化に役立つことが分かっています。
そのため、ホテイアオイは貯水池などでも栽培されることが多いようです。
本薬師寺跡の住所は奈良県橿原市城殿町。
本薬師寺跡の隣りに小さな駐車場があります。
夏の終わりに本薬師寺跡のホテイアオイを見に行きましょう!
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