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馬から下りる橘寺門前の下馬

お寺の門前で「下馬」と書かれた石碑をよく見かけます。下馬とは何を意味するのか?

旅先でふと疑問に思われる方も多いのではないでしょうか。

下馬 飛鳥の橘寺

橘寺の下馬。

聖徳太子生誕の地とされる橘寺の門前にもありました。

下馬とは、馬から下りることを意味します。

貴人の門前、あるいは社寺の境内などで、敬意を表して馬から下りることを下馬といいます。下馬落(げばおとし)、下乗という表現も見られます。

下馬 奈良県桜井市の安倍文殊院

安倍文殊院の山門前にもあります。

「下馬評」という言葉を今でもよく使いますよね。

下馬評とは、下馬札の立ててある下馬先(げばさき)に於いて、主人の帰りを待つお供の者達がし合う評判のことを意味します。

下馬 長岳寺

山の辺の道の長岳寺・・・ここにも下馬はありました。

主人は馬から下りて境内へと入って行きます。

待たされる者たちが、あれやこれやと噂話に花を咲かせたんでしょうね。ちなみに、下馬評をする人々のことを下馬雀(げばすずめ)といいます。

雀とは言い得て妙ですね。

もちろん、今は交通手段として馬を利用していません。今の時代に照らし合わせるなら、下乗や車止が昔の「下馬」に相当する言葉になりますね。

下馬という言葉から、歴史の深みが伝わって参ります。

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2008年12月01日 08:46に投稿されたエントリーのページです。

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