安倍文殊院の古墳をご案内致します。
奈良県桜井市の安倍文殊院はお寺なんですが、境内には古墳があります。
文殊院西古墳と東古墳(閼伽井古墳)。
文殊院西古墳。
文殊院西古墳の被葬者は、安倍文殊院創建を発願した安倍倉梯麻呂と伝えられます。
文殊池の前にひっそりと佇む、美しく整った形の古墳です。
文殊院西古墳の玄室の天井は、約15㎡の一枚岩でできているそうです。
どのようにしてこの地に運ばれ、古墳が形成されたのでしょうか。その建築技術にも興味が湧きます。
暗い古墳の中にも入ることができます。
明日香の石舞台古墳とは違った趣がありますので、古墳好きの方にはおすすめです。
文殊院西古墳の玄室内に祀られる願掛け不動。
普段は赤い涎掛け(笑)をしているお不動さんです。
お参りした当日は、なぜか赤い布が掛けられていませんでした。よだれ掛けなんて言うと失礼ですね。神社の狛犬などの首にも赤い布が掛けられていますが、その意味するところは魔除けではないかと思われます。赤い色には、古来より悪を跳ね除けるパワーが秘められています。
赤い布が外されていることもあるんですね。
本堂の前に咲くコスモス。
安倍文殊院ならではの光景です。
こちらは東古墳。
西に古墳があれば東にもありました。
別名を閼伽井古墳といいます。
閼伽(あか)とは、供養や功徳、功徳水を意味する言葉。仏前に供える飯、花、水のことを指します。
閼伽井古墳の案内板。
古墳の中には、智恵の水「閼伽水」が湧出しているようです。
安倍文殊院は日本三文殊の第一霊場として知られ、智恵の神様でもあらせられます。
三人寄れば文殊の知恵・・・とはよく言いますが、その観点から言っても、この閼伽水(あかすい)の意味するところは大きいですね。
閼伽井古墳の手前に建つ十一面観音像。
十一面観音様の背後には、ズラリとご分身奉納仏が並びます。ご分身奉納仏は1体3万円とのことです。
安倍の文殊さんに古墳が存在するとは意外でした。
奈良は古墳の宝庫ではありますが、まだまだ知らない所にたくさんありそうです。奈良の歴史再発見の旅は続きます。
<文殊院西古墳の関連情報>
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