奈良歴史ウォーク大正楼

馬出の町並み。

馬をつなぐための横木です。

町並みというぐらいですから、こういう光景がずっと続くのかな・・・と思いきや、一軒の民家の軒先にだけ見られる歴史ある佇まいでした。

馬出の町並みガイド。

国道１６９号線沿い～西名阪自動車道のすぐ北側に立てられていた案内板です。

上街道と高瀬街道の交わるこの辺り一帯は、古くから商業の盛んな場所でした。

荷物を運ぶ馬をつないだ”馬つなぎ”の遺構が残る町並み・・・人と馬が行き交い、賑やかな交易が行われていた往時が偲ばれます。

六歌仙で知られる在原業平ゆかりの地である在原神社も近くにあります。

在原神社には、「伊勢物語」のモデルとされる在原業平と父の阿保親王が祀られています。

写真は謡曲「井筒」の題材となった井戸です。

奈良を歩く。

ウォーキング立県を目指し、散策コースの整備が進められている奈良県。この辺りははにわの里ハイキングコースと呼ばれています。

在原神社からＪＲ桜井線櫟本駅まで歩きます。

ＪＲ桜井線櫟本駅。

ＪＲ奈良駅やＪＲ三輪駅にも直通でアクセスできます。

櫟本（いちのもと）と読みます。

ＪＲ桜井線櫟本駅は明治３１年の開業だそうです。

随分古い駅ですね。

駅前にあった「はにわの里コース」の案内地図。

在原神社、かぼちゃ薬師、楢神社なども徒歩圏内。

”櫟本”は荘園名として奈良時代からみえる地名です。

「市本」「一本」とも表記されていました。

櫟本という地名は市場に由来するのではないかと伝えられていますが、イチヒガシの植生にちなむ地名ではないかとする説もあります。

かぼちゃ薬師。

かぼちゃの初なりを供えると、目や耳の病を治してもらえると云われる薬師如来が祀られています。

馬や牛と共に生活していた昔の人たち。

馬出の町並みを歩きながら、いにしへの薫風に抱かれる爽やかな一日でした。

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