門松とは何を意味するものなのでしょうか?
お正月期間中に門前に立てられる門松。
歳神様が降りてくる依代(よりしろ)として門松は存在します。
大神神社の門松。
依代とは、神様が降りて来られる場所のことですよね。
三輪山に散在する磐座(いわくら)なども、神様の依代として篤く信仰されています。神様がお越しになられる際、分かりやすい目印として門松があるわけですね。
門松には依代~つまり、空席の意味があります。
日本人には「座」という独特の感覚が備わっています。
お座敷で食事するときなどは、この「座」に対する日本人の感性が見事に発揮されますよね(笑)
朝食でお出ししたおせち料理の一部。
食事中は座布団の上に座っているわけですが、まだご到着なさっていないお客様の座布団は空いたままの状態です。
例えば、上座の座布団が空いていたら、おそらく部長さんが遅れておられるのだろうと推測できます。
おいでになられる方のために座を空けておくのです。
門松ではありませんが、歳神様が降りて来られるのをお待ちするように、きちんと座布団を空けてお待ちするわけです。
その年の神様をお待ちする・・・。
迎える側の心づもりも大切なんですね。
門松を飾るにも、守るべき作法があります。
12月29日に門松を飾るのは厳禁とされます。
29で「九松」・・・苦を待つに通じるとされ、忌み嫌われています。
大晦日の31日に飾るのも失礼に当たります。準備期間の短さから「一夜飾り」と云われています。
門松はいつ飾るのか?
事始めに当たる12月13日から28日の間が良しとされます。
ちょっと切羽詰まっていますが、12月30日に飾るところも多いようです。
元旦から1月7日までを松の内といい、この間は歳神様のおられる期間とされます。
歳神様においで頂くために門松を飾る。
これからも代々受け継いでいきたい風習ですね。
<門松の関連情報>
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大神神社御用達 奈良の旅館 料理旅館大正楼
TEL:0744-42-6003 (22時まで宿泊予約直通)
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