江戸時代の町並みが今も残る今井町。
その今井町へ続く蘇武橋。
飛鳥川に架かる蘇武橋は、聖徳太子が太子道を通って、斑鳩宮から橘宮へ向かう途中に渡った橋として有名です。
今井町は、今井兵部が称念寺を中心として結束させた城塞都市です。
織田信長からも「悪の枢軸」と見なされていたほどの力がありました。明智光秀の仲介もあって、降参することになるわけですが、その後も秀吉や家康から一目置かれる存在であり続けます。
蘇武橋は飛鳥川に架かっています。
朱色の欄干が鮮やかですね。
蘇武橋を渡った所に巨樹のエノキが佇みます。
榎の高さは14m、樹齢は420年と云われます。
自治権を背景に寺内町として栄えた今井町・・・江戸時代になると商業都市へと変貌を遂げていきます。
地域通貨の今井札はよく知られていますよね。
海の堺、陸の今井と称されるほどの繁栄を謳歌した歴史を持ちます。
そんな今井町の歴史をずっと見守り続けてきたであろう、蘇武橋のエノキ・・・
交通量の多い周辺環境にも屈せず、生長を続けているエノキ。
大和の金は今井に七分、と言われるほど栄えていた今井の過去を知る巨樹・・・その逞しさには頭が下がる思いです。
蘇武橋の袂には、聖徳太子が馬に水を飲ませてあげたという、蘇武之井という井戸があります。
蘇武橋の向こうに大和三山の一角、畝傍山を望むことができます。
歴史の醍醐味が味わえる、大和の地ならではの光景です。
<今井町の関連情報>
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