奈良歴史ウォーク大正楼

耳成山を南側から撮影してみました。

手前には田園風景が広がっていて、のどかな奈良の日常風景が映し出されています。

大和三山は畝傍山、耳成山、香久山から成ります。

耳成山は近鉄大阪線の沿線沿いに佇んでいます。
小さいころから、この耳成山は幾度となく目にしてきました。

＜甘樫丘から望む大和三山＞

耳成山の頂上まで登ったこともあります。

とても低い山なので、１０分余りで登頂できた記憶があります。
頂上からの展望はイマイチです（笑）

草木がうっそうと生い茂っていて周りを見渡すことができません。

耳成山も、もう少し観光にチカラを入れればいいのにな・・・と思ったことがあります。

最寄りに近鉄線の耳成駅があります。

この「みみなし」という面白い地名は、奈良県外に住む人にとっては強く印象に残るようです。

耳成山の名前の由来はどこにあるのでしょうか。

そのなだらかな山のお姿、山容に由来しています。

耳成山を人の顔に見立て、まるで耳が無いような山のお姿から耳無し山～という説が残されています。確かに地図で耳成山を見てみると、その等高線は同心円状を描いています。どの方角から見ても、耳成山は「耳無山」のように見えるのです。

耳成山の南東麓に鎮座する山之坊山口神社。

耳成山中に祀られる耳成山口神社の神霊が、麓の町にも祀られています。

耳無の「無」が「成」に転じたのはなぜでしょうか？おそらくこれは、奈良時代に名前を佳字化する風潮が生まれたことに起因するものと思われます。

耳成山の山容。

なるほど、言い得て妙ですよね。

名勝指定されている大和三山の一角として、今日も多くの人の心を和ませてくれる耳成山でした。

＜耳成山の関連情報＞

• 耳成山（橿原市木原町）