国見とは何を意味する言葉なのでしょうか?
読み方は「くにみ」と読みます。
香久山登山道。
大和三山の一角、天の香具山は古来より国見の山として知られています。
国見とは、高所に登って国情や人民の生活状態などを観察することを意味します。元は農耕儀礼に始まるそうです。
歌枕直美さんのプロフィール。
万葉集をメロディーにのせて歌うソプラノ歌手。
歌枕直美さんの楽曲の中にも、「国見のうた」と題する歌があります。
万葉集の中の舒明天皇の歌がそのまま歌詞に転用され、美しいメロディーが付けられています。
香久山の麓に舒明天皇の歌が記されています。
そういえば、忍坂街道に舒明天皇陵がありましたね。
大和には 群山(むらやま)あれど とりよろふ
天の香具山 登り立ち 国見をすれば
国原(くにはら)は 煙(けぶり)立ち立つ
海原(うなはら)は かまめ立ち立つ
うまし国そ あきづ島 大和の国は
あきづ島とは大和、または日本の別称のことです。
蜻蛉と書いて「あきづ」なんですね。
字の如くトンボを意味します。
トンボが飛び交う大自然に囲まれたのどかな国・・・そんな意味合いがあるのでしょうか。
「かまめ」は加万目で、カモメを意味します。
「とりよろふ」は取り具(よろ)ふで、この場合の”とり”は接頭語で、備わり整うことを意味します。
とりよろふ天の香具山・・・大和三山の中でもとりわけ重要視されていた香久山の姿が浮かび上がります。
歌枕さんの歌を聴きながら、国見の山に想いを馳せてみます・・・。
◇甘樫丘から大和三山を望む~日本の絶景ですね!
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