奈良歴史ウォーク大正楼

おまけに拝観受付の手前では、侘び寂びを感じさせる苔庭を観賞することもできます。

ちなみに駐車場は無料です。

拝観受付に掲示されています。

拝観料は５００円。

お財布の中からワンコインを取り出して、伎芸天の待つ秋篠寺本堂へ。

国宝の本堂。

入口は向かって左側です。

堂内は薄暗く、仏像がその背後に影を伸ばしながら、ぼんやりと浮かび上がります。

本堂に入ってすぐ、左手前に重文の伎芸天が佇みます。

伎芸天の残像を頭に残したまま、境内を散策します。

小説家の堀辰雄が伎芸天に寄せた賛辞も、なるほどうなずけるものがあります。

柔らかい体の線、柔和な表情・・・どれをとっても仏像のイメージを払しょくする”人間性”のようなものが色濃く表現されています。

女性的で柔らかいタッチの仏像。

桜井市にある聖林寺の十一面観音菩薩像、斑鳩にある中宮寺の半跏思惟像なども美しい曲線美で知られます。

芸能関係の信奉者も多い秋篠寺の伎芸天。

料理の創作に迷ったら、秘かにここを訪れてみようかなと思える素敵な仏像です。

５００円の拝観料を補って余りある価値があります。