子嶋寺の観光ガイド情報です。
国道165号線を吉野方面へ向かう途中、壺阪山駅の手前を東に入ると子嶋寺があります。
小さなお寺です。
キトラ古墳見学のついでに立ち寄ってみたのですが、静かな場所に佇む古刹でした。
子嶋寺を案内する道標。
近鉄壺阪山駅から真っ直ぐ東へ向かうと、歴史の風情を残す「高取れんじの道」へと出ます。そこの十字路に周辺の観光地が案内されていました。
ここから壺阪山駅への距離は100m、キトラ古墳へは900m、子嶋寺へは400mと案内されています。
子嶋寺の山号は子嶋山のようです。
宗派は真言宗に属します。
子嶋寺で有名なのは”子島曼荼羅”こと、紺綾地金銀泥絵両界曼荼羅図です。
胎蔵界と金剛界の2つの世界が、金泥・銀泥を使って荘厳に描かれている傑作です。国宝にも指定されている寺宝です。
高取れんじの道に高取町の花が案内されていました。
サツキが高取町の花なんですね。どうやら初夏に開花するさつきが高取町のシンボルのようです。先日、ツツジとサツキの違いについて知り合いの人と話していたのですが、つつじとさつきでは咲く時期に違いがあると教えて頂きました。ツツジが先で、サツキは後に開花するのだそうです。この見分け方は覚えておいて損はありませんね(笑)
境内にあった不動明王。
国宝の子島曼荼羅は、日本三大両界曼荼羅の内の一つです。子嶋寺の他には、東寺、神護寺に両界曼荼羅があります。
子嶋寺の山門。
高取城から移築された山門は、かつては高取城の二の門であったそうです。歴史を感じさせ、どっしりとした風格を漂わせる山門です。
子嶋寺に現存する子島曼荼羅は残念ながらレプリカです。4分の1サイズの複製品なんです。
本物は奈良国立博物館に寄託されています。
子嶋寺は曼荼羅の他にも、以前は大和七福八宝めぐりのお寺として知られていました。しかし、今は残念ながらその札所から外れています。長谷寺にその地位を明け渡しているのですが、その理由が参拝客のマナーによるものであると言われています。
子嶋寺が大和七福八宝巡りの霊場になると、御朱印目当ての参拝客が増えたそうです。ろくにお参りもせず、御朱印だけ貰って帰る参拝客が後を絶たなかったそうです。そんなこともあって、霊場の札所から辞退されたとのこと。ちょっと残念なお話ですね。
しかしながら、そんなことは子嶋寺に祀られている仏像には何ら関係が無いはずです。
本堂には大自在天の化身で、財宝の徳を司る大黒天が安置されています。「七福即生・七難即滅」と書かれた両足で俵を踏んでいるお姿は、正しく福の神といったところでしょうか。
子嶋寺の住所は、奈良県高市郡高取町観覚寺544 となっています。
観覚寺という地名は、子嶋寺の旧名称なんです。創建以来、3度にわたってその名を変えている子嶋寺。子嶋寺の周りでは、お福掛け台紙の入った紙袋をぶら下げ、帰路に着く人達を見掛けました。
現在の子嶋寺は常駐なさっている方がおられず、毎週火曜日のみの拝観となっています。橿原神宮近くの久米寺の方が来られて、参拝客のお世話をなさっているそうです。
<子嶋寺関連情報>
〒633-0001 奈良県桜井市三輪459
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